『メモの魔力』 前田裕二

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読書

メモって大事ですよね。人間はすぐ忘れてしまいますから。メモがあるだけでも、消えかかっている記憶の糸口を見出すことが出来ることも多いですよね。

類似のものでは、最近はスマホを手帳がわりに使う人が多くなっているとともに、従来型の手帳のニーズも高まっているそうですね。(もちろん、スケジュール帳での用途が主であるため、今回の内容とはあまり関係ないかも知れませんが…)

どんどんデジタル化が進み、あらゆるものがヴァーチャル化していく中においてこそ、逆にフィジカルな空間でのメモの重要性は高まっていると思います。

個人的には実際手を動かすことで、アイディアがまとまったり、思考を意識を超越した感覚で可視化出来る気がします。(何言ってるんだろう…)

もっとも私としてはパソコンなどで文字を読んだりするのが苦手なので、フィジカル空間に頼ってしまっているのが現実です。(Kindleとかでスマートに読んでいる方憧れます)

上手く言語化出来ないのは残念ですが、非常に効果的だと思います。キーボードやフリックを使用することが多くなっている中で、鉛筆を握って文字を書くということも初心に帰ることができるような心持ちがします。

社会の流れもフィジカルなメモなどの着想が再評価されていると思います。

そのブームの火付け役とも言えるのがこの本、『メモの魔力』だと思います。

著者である前田裕二さんもテレビでの活躍などを筆頭にメディアでの露出も多くなってきていますし、一般的にも非常に人気者になっていますね。

前著、『人生の勝算』を発売した頃に某人気女優Iさん(シンクロのやつとかレモンのやつとか代表作多数)との関係を週刊誌か何かで報じられた際には前田さんへの風当たりはなかなか強かった印象ですが、何はともあれ良かったですね。どういうゴールを迎えるかはわかりませんが、幸せな結末を迎えて欲しいですね。

・本の内容

メモをどのように定義しているでしょうか。

上記で私は記憶の糸口を掴む方法、アイディアの具現化などという恐らく一般的なものでメモを捉えていました。みなさんはどういう風に捉えていますか?

しかし、前田さんはやはり一味も二味も違います。

メモを「魔法の杖」として捉え、メモが「人生のコンパス」を作ると。

各章の題からもわかります。

序章 「メモの魔力」を持てば世界に敵はいない

第一章 メモで日常をアイデアに変える

第二章 メモで思考を深める

第三章 メモで自分を知る

第四章 メモで夢をかなえる

第五章 メモは生き方である

終章 ペンをとれ。メモをしろ。そして人生を、世界を変えよう

前田裕二(2018)『メモの魔力』 16頁−20頁 目次より

メモってすげ〜!!!

なんでも出来るやん!!僕が考えるようなチンケなレベルとは遥か上レベルでメモを考えていて、非常に感銘を受けました。

まず、メモだけで一冊かける人ってそもそも世界に何人いるんですか。

そんな僕の感動はともかく、少し前田さんの勧めるメモの方法をまとめたいと思います。

  1. ノートを見開きで使用し、左側に横線、縦線を一本ずつ引き(左5分の1を表題や日付を書き込む空間を作るためです)、右側に縦線を一本引きます。
  2. 左側の大きな方には客観的事実(ファクト)を記し、右側の左側の方に先ほどのファクトを抽象化したものを記述し左側の小さな方には表題や日付を書きます。
  3. そして、右側の右側に抽象化した内容を全く別のものに転用したものを記述します。

前田裕二(2018)『メモの魔術』 39頁ー61頁 参照

超簡単に言うとこの通りです。

さらには、四色ボールペンを用い、黒はファクトを記述し、緑はファクトに対して主観的な発想を書き込み、青はやや重要、引用、参照、赤は最重要を書く。

他にもどのようにメモに取り組むか、どのように工夫するかなど、極めて身になることがこの本には書いてあります。必読だと思います。めちゃめちゃ売れてるし…(現在32万部、前田さんは100万部目指すそう)

誰でもしたことがあるだろうメモ。そして、その大切さをそれなりにご存知でしょう。それでも、やはりなかなか実行に移すのは難しいと感じていたと思います。

そういう当たり前のこと、みんなが大切だと思っていることをしっかりと考えて突き詰めていく人が大きな成功を収めるのだと感じました。

ひたむきに学ぼうとするその姿勢、成功を収めても謙虚な振る舞い、膨大なインプットに裏打ちされたクリエイティブ発想。

何かと批判されがちな若手の新進気鋭の経営者であるのに、好感度が高そうなのはそういうところから来るのでしょうか。

彼がしてきた苦労は想像を絶するものだと思いますが、それを乗り越えたということも本当にすごいと思います。

学ぶという言葉は真似をするという意味の「まねぶ」からきていると言われています。(諸説あり)

まず、彼のメモに対する姿勢から真似ていくことが大切なのかもしれません。

ただ、「いい本だった」、「メモって大事だな」と思うのではなく、まず行動を起こすことが大事だと思います。

そうしてやっと、「地味にスゴイ!」女優とお付き合い出来るのかもしれません。

前田さんが本書でおすすめしているモレスキンのメモ用のノートです。まず購入してみることから始めてみるのも良いかもしれません。

僕はモレスキン良いけど、正直高い…と思ってしまったので、小一時間悩み抜いてRollbahnにしました。めちゃくちゃ硬いわけではないのですが、結構書きやすくて気にいっています。良かったら参考に…

【参考】

この投稿のキャッチアップ画像は「幻冬舎 『メモの魔力』」(https://www.gentosha.co.jp/book/b12184.html)における画像を引用しております。

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コメント

  1. […] そして、オススメされているノートは『メモの魔力』でも挙げたこのノートです。 […]

  2. […] 最近だと、『メモの魔力』なんかが凄まじい勢いで売れ、多くの人に影響を与えている訳ですが、実際問題、『メモの魔力』の思考法だけが絶対ではないですから、様々な思考法を絶え […]

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