【書評】科学的に正しい筋トレ 最強の教科書 /庵野 拓将

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読書

近年は空前の健康ブーム!!(そもそも健康ってブームになり得るのか?という疑問はありますが…)

健康の定義は人それぞれあると思いますし、何気に使っていても実は難しい概念だと思いますので、皆さんが何を持って健康とするのかはわかりませんが、一つの健康像としてジムへ行って筋肉をつけるというイメージもあると思います。

24時間型のジムも増え、トレーニングしやすい環境は整っています。

でも、なかなか筋トレの方法、仕組みってわからないですよね?

私は高校までサッカーをやっていて、外部のウエイト専門のトレーナーがいたので、そこで最低限の知識がありました。

しかし、それでも、なかなかうまくトレーニングできないなぁという思いがありました。

私のようにかつて部活動に勤しみ、その中で筋トレを重ねていた人の中でも、そして、そういった経験がない人にとっても、次のようなことを思ったことはあるかと思います。

「本当に効果があるのかな?ただ、時間を浪費し、しんどいだけになってないかな?」

このような思いでトレーニングするのって尚辛いですし、そもそもジムなんて行かなくても死なないじゃないですか。

そりゃやめちゃますよね。(今回紹介する本の中でも紹介されていますが、1年間ジムを続けられる人はわずか4%だそうです…)

個人トレーナーを利用するのも高いし、なんとなく距離感が嫌だったりするじゃないですか。

ジムに通うことを目的化するのも良いですが、個人的にはもっと他のことに使った方がいいと思います。(いっつも長時間ジムにいるのに、体型が全く変わらないおじさんいますよね?)

やっぱり短い時間で、最低限の努力で成果を出すということが最大の目的なんだと思います。

そして、筋トレの最大の目的は自身の理想の身体を手にいれることだと思います。

そのためには知識が必要だと思います。

知識といっても、インターネットはエビデンスが不確かなものも多く(ゴリゴリのインターネットコンテンツで書いてるのですが…)、テレビもわかりやすい分センセーショナルな内容ばかりが取り上げられ、極端なものが多い印象があるかと思います。

信頼性の高いのはアカデミックな学術論文だと思います。

研究者は自身の威信をかけて、発表しており、信憑性は高いはずです。

ただ、一つ問題が…

それは学術論文を読むには知識が必要であるなど、難解だということです。

なかなか一般人にとって、論文を追い続けるなどということは多大な労力を要することです。

最も効率よく、最低限の努力でを標榜する我々にまたもや障壁が現れました。

そこでこの本です!!

・本の内容

この本は各論文の要旨をまとめた上で、各分野の主張のぶつかりあいを経て、「常識」(結果として超克された理論がテレビなどで報じられ、私たちの「常識」となってしまっていることがあると思いますので、意外と大事だと思います)となっていく過程をわかりやすく記述してくれています。

どのような要因で筋肉がついていくかも詳述されており、筋肉がつくメカニズムが科学的エヴィデンスを伴って記述されており、非常に説得力があります。

そして、いわゆるBIG3(スクワット、ベンチプレス、デッドリフト)について、イラストなどを用いてフォームが示されていて、学術的な説明があるため、仕組みや怪我をしやすいフォームなどもわかり便利です。

もしかしたら経験もおありかもしれませんが、これらのトレーニングで逆に身体を痛めてしまったということもなくなりそうですね。(デッドリフトは効果は絶大ながら、まさに諸刃の剣。すぐ腰を痛めますからね泣)

意外とこういうことは映像だけではわからなかったり、ゴリゴリムキムキの人の理論が正しくなかったりすることはありますから、こういった根拠付けは大事だと思います。

そして、タンパク質の摂り方も科学的に教えてくれます。

よく聞くゴールデンタイム(運動後30分以内にタンパク質を摂取しましょう的なアレです)ですが、やはりそれは正しいものの、筋トレ後24時間もタンパク質摂取の効率が高まっているなんてご存知でしたか?

こういった私たちの知らなかった「常識」が豊富に含まれています。

そして、筋トレの続け方まで科学的に書いてくださってます!!

まぁやっぱり続かないですよ。もっと楽しいことがたくさんあるのに、そもそもしんどいことをしに行くなんていう風に私たちの身体は出来てないんですよ。

私、個人的にはジムに入って三年ほどですが、実質筋トレに行ってなかった時期もありますし、多分三回くらいやめていることになると思います。

今はなんとか半年ほど続いていて、いろいろな文献を漁りつつ、少しずつ身体も変わってきていますが…

この本に記されている筋トレの続け方をヒントに頑張りたいです。

まとめると、この本は筋トレの既存の「常識」をぶちこわし、筋肉がつくメカニズム、筋トレの仕方、タンパク質の摂り方、筋トレの続け方を科学的にわかりやすく書いてくれています。

色々なものに何故そうなるのか?どういう構造なのか?と疑問を抱き、それを知らなければ気になってしまうような人にオススメです。

やっぱりエビデンスは大事ですよ。せっかく科学が発展しているんだから、その科学に基づいたエビデンスを使わないのは損だと思います。

あと、そんなことを言ったって続かない筋トレ。

でも、もし、筋トレを続けられたら4%の人間ですよ!

続かない方が普通です。だから、もし、ちょっと行かなくなってしまっても、そんなもんなんだと気楽にいきましょ。

私も頑張りますので、一緒に頑張っていきましょう。

僕としては筋トレの本で、もう一冊ほど、信奉しているものがあるので、おいおいあげますので参考までにしていただければ幸いです。(短時間、高速化の面の理論を補強するものです)

【参考】

この投稿のキャッチアップ画像は「KADOKAWA 『科学的に正しい筋トレ』」(https://www.kadokawa.co.jp/product/321801000056/)の画像を引用しております。

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コメント

  1. […] 筋トレの科学的エヴィデンスを追求したこの本もどうぞ!! […]

  2. […] 『科学的に正しい筋トレ 最強の教科書』を参照するのがオススメです。 […]

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