「お金って何だろう?」
テレビを見ていると、最近よくあの小栗旬が私に問いかけてきます。
このCM見たことある人も多いですよね?(無い方は一度見てみることをお勧めします。)
また、CMの時より、少し長いので、空気感や演技などがより一層深いものになっています。(一分とは思えない密度)
まぁちょっとうざいっていう批判もあるみたいですが…
非常に考えさせられる内容で、記憶に残るCMだと思います。
私自身は三井住友のまわし者でもなんでも無いですよ!
でも、私たちは当たり前のものってその存在を疑うことってなかなかしないですよね。
貨幣の存在は人間の生活をより便利にしてくれたことは確かです。
その貨幣(お金)がキャッシュレス化の進展によって、その反作用としてその存在を再定義しなければならない局面を迎えているのだと思います。
今回に少しその「お金」について考えていきましょう。
・本の内容
この本の売り文句は「この本の値段よりも得します」というものでしたが、まさにその通りでした。
お金の作用は多岐に渡りますよね。
それを本書では
- 稼ぐ
- 納める
- 貯める
- 使う
- 備える
- 増やす
として挙げられ、これらの機能を詳述し、より効率化する方法などが記されています。
もちろん、交換手段など当然のこととして、各機能を説明する前章に書かれています。
日常にありふれていて、深く考えることのなかった「お金」の機能に思考を巡らすことができる貴重な機会になっています。
基本的に「お金」を発行しているのが、国です。(仮想通貨などはありますが…)
この本は「お金」について学ぶことで、それを発行している国について学ぶことができます。
意外にこのことがこの本の魅力の一つだと思います。
この日本はなかなか批判に晒されていることかと思います。
この本を読んでいると、こんなに税金を取られているのかぁと少し嫌になります。
例えば、皆さんはタバコをお吸いになられますか。
タバコは一箱20本の内、約13本が税金妥当です。
もしくは、ビールはお好きですか。
このビールを2本買えば、1本分の代金は丸々税金に当たるそうです。
いやぁ、納めてますねぇ。
私はタバコを吸いませんし、お酒もそれほど好きではないのですが、それでも高いなぁと思います。
嗜好品であり、当人の健康を害すものだったりするわけですから、仕方ないのかも知れませんが…
他にも、私たちは国に税金を支払うことで、国のサービスを利用することができます。
なかなか自分がどのような税金を、どれだけ払っているのかって人にすぐに説明できる人ってそれほど多くないですよね。
思っているより高い額払っていると思います。(恐らく)
ですが、「人生100年時代」(より深く知りたい方はこちら 『LIFE SHIFT』)と言われる長い人生の途中では、なかなか高い税金を払えない時期というのもあるかも知れません。
この国には様々な制度が敷かれており、そんな時にはその制度を利用することもできるというかとは非常に大切なことだと思います。
それによって、救われるということもあるのですから。
ただ、利用するには「資格」がいるのです。
それは各制度の利用条件などももちろんですが、その制度を知っているという知識という名の「資格」が必要だと思います。
様々な状況に陥っている場合でも、意外とその身を助けてくれるのは「制度」であったりすると思います。
だからこそ、私たちはしっかりと情報を集めていくことが必要なのだと思います。
この本は「お金」のこと、そして、「お金」にまつわる社会や国のことを学べる良著だと思います。
また、この他にも使い方の方法(家や車といった大きな買い物をする際の注意点やかかるお金など)や投資についての方法、貯蓄の様々な方法など枚挙にいとまがないほど、非常に多くの有益な情報がなっています。
これと同種の情報はネット上にもあるでしょうし、各担当省庁や各都道府県のHPに問い合わせれば、分かることだと思います。
しかし、これだけコンパクトにスムーズにこの情報を手にいれることはなかなか難しいと思います。
ネットは情報の海、その中を必要なものだけ抜き取ることはやはり容易じゃありませんもんね。
今まで「お金」について考えてこなかったなぁという方はぜひ手に取って頂きたいものです。
恐らく値段の分以上には得をすると思いますよ。
【参考】
この投稿のキャッチアップ画像等は「朝日新聞出版 『お金の超基本』」(https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=20314)より引用させていただいています。
コメント
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