『直感と論理をつなぐ思考法』/佐宗邦威

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読書

皆さんは「妄想」ってお好きですか?

突然何なんだ?っていう感じだと思いますが…

妄想って何だか日本だといいイメージないですよね…

(何処と無くスケベなイメージが先行してしまうことが多く…)

だから、先に私が言っちゃいます。

妄想大好きです!! (皆さんもそうですよね?えっ、違う?)

妄想想像、非常に似た語だなぁ、と思いますが、その差異は根拠の有無にあるのだと思います。

私はどちらも好きなのですが、妄想には根拠、つまりはエビデンスがないというメリットがあると思います。

なかなか実生活ではエビデンスがないことは好まれないと思いますが、こと妄想においてはそれが「絶対条件」となるのです。

根拠の求められない自由さ、そこには無限の世界が広がっています。

少し考えれば、非常に奇妙なことだと思いませんか?

だって、私たちの頭って大した大きさでもないですよね。周りの長さを測っても1メートルに及ぶ人なんかはそうそういないはずです。

そんなちっぽけなものの中では宇宙に迫るほど、大きな精神世界は展開することができる。

この豊かで自由な精神世界を有効活用しないのはもったいないなぁと思うのです。

また、現代での状況について、この『直感と論理をつなぐ思考法』の中でこういう様な表現がされています」。

ふつうに生きていると、僕たちの脳はずっと「他人モード」になっており、「自分がどう感じるか」よりも、「どうすれば他人が満足するか」ばかり考えている。

佐宗邦威(2019)『直感と論理をつなぐ思考法』 2頁 引用

そう言えば、確かにと感じられた方も多いのではないでしょうか。

例えば、SNSにしても、他人に評価されるものを上げてしまうことであったり、様々な行動にしてもそうですよね。

もちろん、社会生活を営む上で、これらのことは重要なことではありますが、全てこうだとなかなか辛いものがあるかと思います。

そして、人それぞれ抱いていた「こんなことがやりたい」という自発的な思いに知らず知らずにの間に蓋をしてしまい、いつしか開けられることのないタイムカプセルと化してしまうことでしょう。

「「自分モード」のスイッチを切ったまま過ごす様になると、「新しいことを発想したり、粘り強く考えたりする力が失われるばかりではなく、何かにワクワクしたり感動したり幸せを感じたりする力も、だんだんと鈍っていく」と佐宗さんは指摘しています。

「自分モード」に向き合うきっかけとしての存在が妄想なんだと思います。

誰かのために妄想ってしないじゃないですか?(あなたのことを思って妄想してますってめちゃめちゃ怖い…)

ただ、〇〇したら、△△は救われるだろうなぁというのはあるのかも。

しかし、基本的には、妄想は妄想のままである限りはあくまで自己完結なのだと思います。

ただ、その力は計り知れないです。

妄想は根拠などなく、ただ、己の欲望から始まっていくものです。

多分、そこに論理などなく、自身がやりたいから自発的に生まれてくるもののはず。

いい歳して夢を語っていたら、白い目で見られてしまうことが多いですよね。

例えば、ZOZOの前澤社長が「世界平和」という夢を半笑いで話している人も多い印象です。

あれだけ、成功を収めている人でさえ、自身の夢を語ることに対して、日本における世間は冷たいですよね。

でも、私個人としては、夢を語る人って本当にかっこいいなぁと感じます。

もっと、夢を自由に語れる社会にしていきたいものですね。

ある種、夢と妄想も類語であるなぁと思いますが、

この『直感と論理をつなぐ思考法』において、海外のエリートたちは妄想を重視しているということが記されています。

なぜ、日本では地位の低い「妄想」が、世界にエリートと言われる人たちのあいだでは、ここまで高く評価されているのだろうか?端的に言えば、彼らは「本当に価値のあるものは、妄想からしか生まれない」ということを経験的に知っているからである。

佐宗邦威(2019)『直感と論理をつなぐ思考法』 93頁 引用

ビジネスエリートたちはある種「馬鹿げた」夢(=妄想)を語るものであるというのです。

例えば、ライト兄弟が空を飛ぶという、当時としては馬鹿げた妄想から時代を拓き、その結果として私たちは短時間で世界各国へ旅することも可能になりました。

現代においても、先述の前澤さんや火星へ行くことを宣言しているイーロン・マスクや突然、宇宙開発を始め、馬鹿げたことだと見られながらも、着実に実現に近づいている堀江貴文さんなど、やはり枚挙にいとまがないほど挑戦を続けています。

そもそも、元を辿れば、しがない妄想から始まっているのだと思います。

それを全力で理論武装していく。

まず、私たちが始めるのは妄想を始めることです。

だからこそ、この書評は妄想に焦点を当てて書かせていただきました。

もちろん、ただ、妄想だけに耽っているのでは、何も変わりません。

それをロジックに組み込んでいくという行程を含んでこそ、妄想は最大限の力を発揮します。

その方法がこの本の中に書いてあります。

「自分はクリエイティブな妄想などできないよ!!」と思っている方も順々にできる様になる方法も記されています。

まず、妄想を豊かにし、この本で実現に近づけていってください!!

ついでに、この本においても、手書きに重要性が指摘されています。

そして、オススメされているノートは『メモの魔力』でも挙げたこのノートです。

モレスキンやっぱりすごいんですね…

次こそは僕もモレスキン買っちゃおうかな…

やはり、多くのデジタル社会で活躍するビジネスエリートの方でも、結局手書きに回帰するんですかね。

他にもノートはありますし、無理のない範囲で始めていきましょ。

【参考】

この投稿のキャッチアップ画像等は「ダイヤモンド社 『直感と論理をつなぐ思考法』」(https://www.diamond.co.jp/book/9784478102855.html)より引用させていただいています。

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