【歌詞解釈】『常套句』/『[(an imitation)blood orange]』

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Mr.Children

『常套句』と言えば、『2012年POPSAURUS Tour』まだ著作権申請をしていない段階でサビを弾き語りで演奏をしてくださったことが印象的です。

 

感動しましたよ。たったワンフレーズでしたが、すごい力のある歌だなぁと思いました。

 

この曲はMr.Childrenが出したからこそ、一層意味がある気がします。

 

Mr.Childrenの楽曲は深く、ストーリー性があるものが多く、とんでもないメタファーを搭載していることが多いですよね?

 

世間一般的にはバラードのイメージが強く、それほど歌詞に焦点を当てて聞いているわけではないでしょうが…

 

この曲は優しい雰囲気を保ちながら、Mr.Childrenの曲には珍しくストレートな曲です。

『君が好き』以上のストレートさです。

 

 

中でも、この歌は「君に会いたい」と言うフレーズが14回、「愛しています」と言うフレーズが4回登場します。

 

非常に多いですよね?

 

250語程で構成されている『常套句』ですが、6×14=84語であるので、約3割ほどが「君に会いたい」で構成されていることになります。

 

まぁすごくどうでもいい話にはなりますが…

 

ただ、このように「君に会いたい」「愛しています」がふんだんに出てくるこの曲のタイトルを「愛の言葉」だとかそれに類するものではなく、『常套句』というタイトルをさらっとつけてしまえる、センスに痺れますね。

 

常套という語は、多くは常套文句などの用法が多いと思います。 

 

ありふれているフレーズということですね。

 

もはやこのタイトルは歌詞の熱量に反して、非常に冷淡であるという印象すら受けます。

 

また、この曲は『遅咲きのヒマワリ ~僕の人生リニューアル~』のエンディングテーマでしたね。(ちなみにオープニングテーマはモンゴル800さんの『あなたに』の出演者の皆さんによるカヴァーでした)

 

生田斗真さん演じる主人公が東京から高知・四万十へ就労に来て、そこにいる方々の触れ合いや葛藤を描いていました。

 

 

今をときめく様々な俳優さんたちが出演していて、まぁなかなか面白いドラマだったことを覚えています。

 

一度見てみるみるのも良いかもしれませんね。若かりし頃の生田斗真さんや木村文乃さんなども見れますし、四万十の美しい光景も見ることができます。(私はかつてこのドラマで登場した橋を友人たちと旅行の際に観に行きました)

 

では、歌詞の中に入っていきましょう。

『常套句』作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai

 

君が思うよりも
僕は不安で寂しくて
今日も明日も ただ精一杯
この想いにしがみ付く

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『[(an imitation)blood orange]』より『常套句』

「君」に見せている「僕」の姿との相違が存在するのでしょう。

 

幸福な時間に満ちているであろう「君」との時間以外は辛いこともあるでしょう。

例えば、仕事のことであったり、家族や友人間のことであったり…

 

もしかすると、「君」との別れがいづれ来てしまうかもしれないことへの不安であったりも。

 

ここには人それぞれ色々なことが入ることでしょう。

ただ、そんな時間を乗り切ることができるのも、「君」への「この想い」が故だと。

君に会いたい 君に会いたい
何していますか 気分はどう
君に会いたい 君に会いたい
愛しています 君はどう

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『[(an imitation)blood orange]』より『常套句』

世界が君を中心に回っているというのを間接的に表しているかのように、「君」が登場しますね。

 

なかなか君に会えないことも続いていのでしょうか。

会えない時間が愛を育てるなどと言いますが、「君」への「僕」の想いは一層強くなっていっているように思えます。

 

何をしているか、「気分はどう」かなんて聞けば、良いのでしょうが、照れなどもあるのでしょうかね。 

 

「君が思うよりも
君はもっと美しくて…」
そう言うと決まって 少し膨れるけど
からかってなどいないよ

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『[(an imitation)blood orange]』より『常套句』

「君」は少し自分に自信のない人なのでしょう。

 

それを見かねた「僕」は「君」を惜しげも無く、褒めるのでしょうね。(「言葉が足りない」と言われていた『Over』の「僕」に聞かせてやりたい)

 

からかわれたと思って頬を膨らますような、茶目っ気があり、幼げな印象を受けるような人であるというイメージが出てきますね。

 

素直に「美しい」と表現できるような部分は「僕」の特徴でもありますね。

「君に会いたい」と連呼する直情性も納得です。

 

君に会いたい 君に会いたい
何していたって 君を想う
君に会いたい 君に会いたい
愛しています

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『[(an imitation)blood orange]』より『常套句』

いつ何時も「君に会いたい」という想いがあり、「君」のことを思っているのですね。

今日も 嬉しさと 悲しみの間を揺れている
狂おしいほど

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『[(an imitation)blood orange]』より『常套句』

ここはこの『常套句』の中では少し何か意味を持つような気もする箇所のような気もします。

「嬉しさ」と「悲しみ」の間を狂おしいほど揺れているのは何故なのでしょうか。

 

少し考えてみれば、もし、彼女に会った際のことであるとすれば、彼女に会えたことの「嬉しさ」とまた彼女に会えない時間がやってきてしまうことの「悲しみ」なのかな?と

 

ただ、それにしては大サビでの歌詞がほとんど変化がない点に疑問符が付きます。

それだけ「君」に会うことに対する想いは尽きない、変わらない愛を歌っているということでしょうか

 

君に会いたい 君に会いたい
何していますか 気分はどう
君に会いたい 君に会いたい
愛しています 君はどう

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『[(an imitation)blood orange]』より『常套句』

最後も変わらず、この想いに回帰する。

 

繰り返し、繰り返し、この想いを抱いていて、不変の愛を誓うかのように

君に会いたい 君に会いたい
愛しています

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『[(an imitation)blood orange]』より『常套句』

何度も何度も繰り返したこの言葉でこの曲は終わっていきます。

 

以上が『常套句』でした。

ここでの解釈では「純愛」をテーマに考えましたが、他の解釈も考えられると思います。

 

例えば、公式のPV。

Mr.ChildrenのPVには一般的に想像しているものとは異なるようなPVを作ることもあるイメージもありますが、今回もそうなのかも知れません。(私がイレギュラーであるかも…)

 

Mr.Children「常套句」Music Video(Short ver.)

残念ながら、ショートヴァージョンです。

 

2番以降からストーリーが大きく変わり、この歌の意味も大きく変わってきます。

 

ちなみにこのPV泣けるPVだと思います。

私の泣けるPVランキングは『くるみ』が不動の一位ではありますが、このPVも大好きです。

 

このPVはこういう解釈もあるんだよ。

 

という一つの解答例を提示してくれているようにも思えます。

 

「君に会いたい」という想いは叶わない願いで、「君」には別のパートナーがいて、自分が「君に会いたい」という願いを身を削っていても、結局それは叶わないものの、自分のそういった想いは何処かで「君」のためになっている

 

といった内容に変わるという、この暖かで、直情的な『常套句』から、悲しげで儚い『常套句』へと面白さがあります。

 

是非観て欲しいものです。

 

いつか好きなPVランキングも書きたいなぁ。

 

後、他の解釈が存在するとすれば、「純愛」をイメージするこの『常套句』に向けて、書けるような解釈ではないのですが、少しストーカー気質のイメージもなくはないですよね…

 

様々なことを聞くことは出来ない関係性とか…

まぁ、考えすぎで会って欲しいものです。(ただ、『妄想満月』という例もありますので…)

 

やはり、普通に解釈すれば、美しく直情的なラブソングでしょう。

「君に会いたい」という語がこんなにも出てきて、これほどまでに感動的な作品に仕上がるなんて、改めて桜井さんの圧倒的な歌唱力や表現力を痛感します。(歌が下手な素人が歌うと、「虚無感」がすごいですもんね…)

 

この『常套句』は『[(an imitation)blood orange]』にしか収録されていませんし、PVもこのアルバムにしか収録されていません。

 

弾き語りのヴァージョンはこちらで演奏されています。

 

また、ライブでやって欲しいなぁと思うばかりです。

Mr.Children
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