Mr.Childrenのライブ合唱曲と言えばこの歌!!そう、あの大ヒット曲です!!!/『innocent world』

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Mr.Children

 

 

 

 

六月ももう終わる…

 

やり残したことはないかな?と考えていたところ、(いっぱいあるのですが)六月に纏わるあの名曲の解釈をするべきであることを思い出しました。

 

そう、『innocent world』ですよ!!

 

個人的には、Mr.Childrenの代表曲四天王の一つだと思います。(他は『Tomorrow never knows』『名もなき詩』『終わりなき旅』かな?と想っています)

 

まぁ候補は枚挙にいとまがありませんが、「ミスチル現象」などの影響は大きく、また、若い世代でも20年近く前の曲でも知っていること、ライブなどでの盛り上がりなどを踏まえた独断と偏見です。(異論は大いに認めます)

 

四天王なるものに入るのかはともかく、Mr.Childrenの代表曲の一つであり、名曲であることはご納得いただけると思います。

 

ただ、この『innocent world』

古い曲なので、『innocent world』にまつわる知識には不安が個人的にあります。

 

なので、久しぶりに『【es】Mr.Children in 370 DAYS』を見てみました。

あの曲の仮タイトルがこれ!?みたいなものやかつてのMr.Childrenmの変遷を見る事が出来ますし、オススメですよ。

 

私が持っているのは古本屋さんでたまたま見つけたもので、ボロボロです泣

 

「それでもいいや」って方は近くの古本屋さんで見つけるのも良いかもしれませんね♪

 

 

  

 

すると、改めて少し時代感覚を感じる事が出来ました。

 

『【es】Mr.Children in 370 DAYS』によると、この『innocent world』は『Replay』的な世界観を踏襲しつつ、小林さんが「桜井の中の道化の部分も含め、桜井じゃなきゃ書けない、今、桜井和寿が歌うからこそ意味があるような、そうした世界まで、気持ちを開いて行く詞ではないと駄目だ!」と言う言及とそれに加えて性描写ようなものを取り入れて書こうと意気込まれたものでした。

 

確かに、デビューすぐのMr.Childrenはメロウで、甘い雰囲気な曲が多かったですもんね。 

 

その種の曲もいいのですが、それだけだと今のMr.Childrenはないですよね。さらには、『CROSS ROAD』のロングヒットで認知度が高まっていて、下手したら一発屋になるかどうか、という境遇での『innocent world』ですからねぇ。

 

先ほどの思いを抱えてヒルトンから車で帰っている最中に、自らの思いを書いては、車は走らせ、書いては走らせを繰り返して誕生したそうです。

 

そこで生まれた歌詞を桜井さんのノートを覗いてみましょう。

 

少しだけ疲れたな 肩に重いプレスを乗せていたような

軽はずみの言葉は 時に人を傷つけた そして 君もいないよ

窓にうつる 虚ろな自分(みじめな男)に

やけに 愛しさのわく(親しみのわく)この頃

あぁ 僕は僕のままで ゆずれぬ 夢をかかえて

どこまでも 歩き続けていくよ(歩きはじめているよ)

いいだろう? mr.myself

いつの日も この胸に 流れてるメロディー

かろやかに ゆるやかに 心を伝うよ

陽のあたる坂道を昇りきるまでに(その前に)

また どこかで 会えるといいなぁ

イノセントブルー

ちかごろじゃ 夕食の 話題さえ 仕事に おせんされてて

様々な角度から物事をながめたら自分を見失しなった

いりくんでる 組織の狭間で

しりぬぐいばかりしてきたんだろう

あぁ君は君のままで 静かな暮らしをすてて

時には風に身を任せるのも 

いいかな?miss your self

MR.CHILDREN・小倉信昭(1995)『【es】Mr.Children in 370 DAYS』4頁 引用

 

いかがでしょうか?

このようなメモが四枚ほど画像で映されている部分の今の歌詞に最も近いという点から、一枚選んで文字起こしした形にはなりますが…

 

個人的にはこういう完成された曲の最初の段階をみるのも好きなんですよね♪

 

『himawari』やウカスカジーの『勝利の笑みを君と』などは映像媒体などでも残っていますし、いいですよね。

 

ちなみに、『innocent world』のこの歌詞を見たとき、中ケーさんは「急にこんなに本音を見せちゃうんだ…」と驚いたそうです。

 

そんな大きな転換点ともなった『innocent world』はアクエリアスイオシスのタイアップに決まり(知らない…)、ダブルミリオンに迫る大ヒット。

レコード大賞を受賞するも、Mr.Childrenは『Tomorrow never knows』のPV撮影のため,

欠席という伝説も残しました。

 

 

 

このように誕生した『innocent world』が25年たった今も愛されているというのは本当にすごいですよね。

 

では、少し歌詞の世界に入っていきましょう。

 

『innocent world』 作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

 

黄昏の街を背に 抱き合えたあの頃が 胸をかすめる

軽はずみな言葉が 時に人を傷つけた そして君はいないよ

作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
『Atomic Heart』より『innocent world』

「innocent」という語は「無邪気な、無垢な、無罪の」などの意味を持ちますよね。

 

若かりしあの時、私たちはかつて無垢だったわけですよね。

 

その無垢さ、純粋さっていうのは、良いことも多いのですが、それが故に誰かを傷つけてしまうこともありますよね。

 

今思うとい「なんであんなこといっちゃったんだろう…」という思い出も少なからずお持ちの方はいらっしゃるはず。

窓に反射する 哀れな自分が 愛しくもある この頃では

Ah 僕は僕のままで ゆずれぬ夢を抱えて

どこまでも歩き続けて行くよ いいだろう? mr.myself

作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
『Atomic Heart』より『innocent world』

この『innocent world』。特殊な読みは非常に多い曲ではあります。(先日のMr.Children関連のクイズでもその読みが出題されたみたいですね)

 

わざわざ「自分」に「おとこ」というルビを振っていることに意味があるのでは…?と私は考えていますが…

 

無邪気だったあの頃とは少し変わってしまって、悲しさが滲み出ているような様子が顔からわかってしまう、「自分ってこんなに疲れた顔してるんだ…」って帰りの電車の車窓に映っている顔を見て、「うっ」となった経験ないですか?(私は結構あります)

 

でも、それに対しても特異な嫌悪感は湧いてこない、ということも結構あると思います。(いつもとは言いませんが)

 

疲れや色んなものを失ってしまったことに対する哀れだなぁという感情と、この「僕」のように夢を追って戦う日々というのは必ずしも矛盾しないのだと思います。

 

そして、視覚的に自分の姿が見えている時って、比較的客観性を持てている時であるとも言えます。

 

現にmr.myselfと自分自身に対して語りかけているように、そんな自分を客観視出来ているのだと思います。

いつの日も この胸に流れてる メロディー

軽やかに 緩やかに 心を伝うよ

陽のあたる坂道を昇る その前に

また何処かで 会えるといいな イノセントワールド

作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
『Atomic Heart』より『innocent world』

 

さて、この「メロディー」が何を指すのか?

 

単純に音楽なのか、それとも汎用的なメタファーなのか。

 

これに関してはなかなか難しいところですが、まぁそこまで決めなくても良いかなと思います。

 

このメロディーがそのまま音楽であることもあるでしょうし、また違う思い出だったりを指すというようなこともあるかもしれません。

 

でも、人それぞれの「メロディー」が心の中を巡っているわけですよね。

 

それはある種超然的に自分を支えてくれるものであったりもします。

 

私たちはずっと無垢なままではいられない、だけど、その無垢さへの憧憬などは絶えずある。

 

最近、特に「純粋です!!」って売りにしているような芸能人が増えたなぁという印象があるんですが、気のせいでしょうか(もちろん、いつの時代もこれを売りにする人は多いとは言っても)

 

その反作用として、毒舌とかを売りにする人も増えたなぁとも。

 

まぁ関係ないですが…

 

いつか成功を収める前に、もう一度無垢なあの頃の感覚、世界観に再開したいという思いはありますよね。

 

近頃じゃ 夕食の話題でさえ仕事に 汚染されていて

様々な角度から 物事を見ていたら 自分を見失ってた

作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
『Atomic Heart』より『innocent world』

 

これ非常に感じていました。

夕食の話題が親の仕事の愚痴くらいしか話題に上がってこない時期にこの『innocent world』と出会って、非常に共感しました。

 

マイナスの感情を吐き出すことは多くの場合、吐き出した本人は多少楽になるかも知れませんが、それをぶつけられた方は嫌な気持ちになりますよね?

 

このマイナスの感情をどう扱うかはしっかりと考えていきたいです。

 

家庭をしっかり持つような立場、環境になってんですね。

 

そして、「人の気持ちになって考えろ!!」なんてよく言いますけど、実際問題それは難しい訳で、結局、自分の立場から見た「誰か」の気持ちを推し量ることしか出来ませんよね。

 

それはもちろん大事なことなのですが、ただ、人のこと、人のことを考えてばかりでは何も出来なくなってしまう…

 

ここで「自分」を見失うということですが、前の部分との繋がりで考えることも…なんて思ったりしますが、考えすぎですかね。

 

 

入り組んでいる 関係の中で いつも帳尻 合わせるけど

Ah 君は君のままに 静かな暮らしの中で 

時には風に身を任せるのも いいじゃない oh miss youself

作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
『Atomic Heart』より『innocent world』

 

この部分が自分をさらに客観視して、語りかけている…という部分なら展開としてもわかりやすいのですが、miss という女性に対する敬称が使われているので、違いますかね。

 

これはかつて離れてしまった「君」へのものでしょうね。

 

あまりに気を使いすぎてしまう人だったんですかね。

気になるのは元の歌詞と反対のことを言っている点ですかね。

 

静かな暮らしを離れるか否かという部分。

 

まぁ、ここでかつてのいない「君」に対する思いが出てくる訳ですから、暗に潜在意識として自分への警鐘も含まれてるのかも知れません。

 

物憂げな 6月の雨に 打たれて

愛に満ちた 季節を想って 歌うよ

知らぬ間に忘れてた 笑顔など見せて

虹の彼方へ放つのさ 揺れる思いを

作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
『Atomic Heart』より『innocent world』

来ました、6月です。

 

そう言えば、『ミュージックステーション』か何かで、春の歌トップ100みたいな企画で、この『innocent world』がランクインしてたことがあって、「えっ」ってなったことがあったような記憶があります。

 

そして、「愛に満ちた季節」の解釈ですが…

 

割と他のサイトでは梅雨が明ければ、夏がやってくるということで、そういった方面の解釈が多い印象があるのですが、私は6月のことだと思います。

 

この日本だと、確かに6月は梅雨真っ只中で、ジメジメして陰鬱で、おまけに休みもなんか少なくて、「GWがあって5月が恋しい…」となりがちですが、一方で、ジューンブライドとも良い、結婚に最適とされている季節じゃないですか!!

 

陰鬱な6月の雨に打たれて、普通なら気が落ち、「6月なんて」と思ってしまいがちですけど、見方を変えれば、それは愛の季節でもある訳ですよね。

 

つまりは、すべては自分の捉えようなんだということだと解釈します。

 

華々しい環境にいるとは感じない「僕」もその後に、笑顔を取り戻し、「揺れる思い」を放つ訳です。

 

「揺れる思い」は何なのか?

 

夢などのポジティブな思いなのか、それとも動揺や迷いといったマイナスの思いなのか、難しいところです…

 

放つ方向が何と言っても、雨(=悲しみ)を抜けた、虹ですからね。

 

難しい…

 

変わり続ける 街の片隅で 夢の破片が 生まれてくる Oh 今にも

そして僕はこのままで 微かな光を胸に

明日も進んで行くつもりだよ いいだろう? mr.myself

作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
『Atomic Heart』より『innocent world』

街は変容していく中でも、小さな夢の萌芽は芽生えてくる。

 

そのちっぽけな「夢」を抱えて、また進んでいくのですね。

いつの日も この胸に流れてる メロディー
切なくて 優しくて 心が痛いよ
陽のあたる坂道を昇る その前に

また何処かで 会えるといいな その時は笑って

虹の彼方へ放つのさ イノセントワールド

果てしなく続く イノセントワールド

作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
『Atomic Heart』より『innocent world』

大サビまで来ました。

 

時には「メロディー」は自分の気持ちを増幅させる作用を持つ訳です。

 

その「メロディー」はいつも流れていても、作用が違うのは結局、その時の「自分」次第なのですね。

 

また、揺れる思いはポジティブなものだとここで確認できますね。

 

「すべては自分の捉え方次第」だということを感じ、厳しい環境においても掛け替えのない「夢」は生まれてくる。

 

それを成し遂げる前にまたいつか立ち戻りたいイノセントワールドが人それぞれある訳ですね。

 

童心に帰るなどという言葉はありますが、それは本当に心地いいものですよね。

 

自分が持っているイノセントワールドを大切にしていきたいです。

 

以上、『innocent world』でした。

 

すごく長かったと思います。 

 

Mr.Childrenの言わずと知れた名曲なだけあって、なかなか一義的には考えられず、苦戦しました。

 

こんな情報や豆知識もあるよ!!という方はコメントいただければ、と思います。

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コメント

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