「大人」になっちゃってませんか?碇を上げて旅に出よう!!〜過去からの脱却〜/『fanfare』

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Mr.Children

この曲は『ワンピース』の映画の主題歌にもなりました。

 

「Mr.Childrenが主題歌なら頑張る」と尾田さんが言って実現したとか…

 

ONE PIECE FILM STRONG WORLD』はメガヒットでしたし、この『fanfare』の認知度も高いと思います。

 

その影響か、ところどころ『ONE PIECE』の世界観が顔を出します。

 

まぁ、ルフィは自分探しをしているということもないとは思うので、完全にそれというものではないと思うので、「『ONE PIECE』知らないし…」という方も楽しめる一曲です。

 

異色な部分のある『SENSE』の中では、少し違和感を感じるレベルです。

 

韻なども踏んでいて、ハイテンポの小気味いい曲で、勇気づけられるような曲調ですよね。

 

思い出されるのは最初に『fanfare』を演奏したライブである『DOME TOUR 2009~SUPERMARKET FANTASY~IN TOKYO DOME』で当時、コーラスとして参加していたナオト・インティライミさんとの演奏が印象深いです。

 

 

まだ有名になる前のナオトさんも見られるので、まだ見ていない方はオススメです!!

 

他には『掌』もオススメです。

 

『fanfare』 作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai

悔やんだって後の祭り もう昨日に手を振ろう
さぁ 旅立ちのときは今 重たく沈んだ碇を上げ

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『SENSE』より『fanfare』

過去のことはどう足掻いっても変えられない。

 

だからこそ、過去を囚われず、進み続けなければならないんですね。

 

残された人生の最初の時間は今であるというような趣旨の格言がありますが、私たちは何の気なしに過ごしてしまいがちな「今」をもっと大切にしなければならないのかも知れません。

 

残された人生がどのくらいあるのかはわかりませんが、今がその最初であることは間違いないですからね。

 

「大人」になっていくと、なかなか変化を起こせなくなって、フットワークも重くなってきてしまいますよね。

 

何となく居場所や環境も出来てしまって、そこから抜け出せなくなってしまうこともありますよね。

 

「僕」もその場に留まってしまいがちだったんですね。そのことに気がついて、変わっていこうとしている。

 

congratulations!今胸に高鳴るファンファーレ!
もう色彩階調(gradation)は無限で脳に紙吹雪よ舞え!

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『SENSE』より『fanfare』

「congratulations」は努力して得た者への祝福を表します。

 

旅立ちという門出は労力が要りますし、その祝福ですね。ファンファーレのように、胸は希望に満ち、ワクワクしますよね。

 

脳内イメージも非常に晴れやかです。

 

ここは少し意味が取りづらいなぁと思うのですが、そのままの解釈で良いのでしょうか?

覚悟なき者は去れ あてどない流浪の旅 Nobody knows 航海の末路

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『SENSE』より『fanfare』

 

パントマイムダンサー。あまり見たことはないというのは正直なところですが、バリヤードのような認識ですね。

 

門出の希望などは実は虚実のものであることはあります。

自分だけが意気揚々としているだけで、それほど現状は変わっていないわけですもんね。

やがて風船は割れ 独り悲しい目覚め
そんな日でも 懲りずに「ヨウソロ」を。。。

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『SENSE』より『fanfare』

いつかそんな現実にぶつかる。

 

そんな悲しい夢から覚めてしまっても、前に進んでいくとしかない。

 

ヨウソロは航海用語で、今向いている方向に進んでいくことを指します。

ちょっと待ってと言われたって どっち行くんだと問われたって
「答えはいつも風の中」にあるんですって いつの間にか大人になって
うっかりして真面になって 失った宝物を探しに行こう!

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『SENSE』より『fanfare』

「って」と続けることで非常にリズミカルですね。

 

全てを風に身をまかせるというのは行き当たりばったりで、大人のイメージとは相違がありますよね。

 

『ONE PIECE』の世界観の船はなんかコーラで空を飛んだりしていますが、基本的には帆船ですよね。

 

確かに、帆船でもコントロールはコントロール出来ますが、風に身をまかせるというような形で移動していきます。

 

いつの間にか、大人になってしまって、無くしてしまったものを取り戻すために行動していく。

 

吹き荒れるよ 今日も見通しの悪い海原で
みんな悪戦苦闘してるんだ 独りじゃないぞ 頑張れ!

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『SENSE』より『fanfare』

風に身を任せるような生き方は余計様々な問題は生じてしまうわけです。

 

でも、そもそも誰しもが苦労をしている。

 

現実に気づいてた時には独りであったとしても、いいことも悪いこともある旅路の中では仲間が出来ているわけですね。

歓喜の裏側で 誰かが泣く運命 それが僕でも 後悔はしないよ

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『SENSE』より『fanfare』

その夢には勝者と敗者というようなものが生まれてきてしまいます。

 

敗者になってしまったとしても、行動しなかったほどには後悔しないは思います。

 

航海と後悔。(多くは言いません)

「僕がボクさ」と主張したって 僕もボクをよく知らなくて
ぐるぐる自分のしっぽを追いかけ回して
ひょっとしたらあなたの瞳に
いつか出会った本当の僕が 迷い込んでやしないかなぁって探してみる

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『SENSE』より『fanfare』

自分というのは不思議なものです。

 

確固たる自分を持っていると思っていても、思ってもいなかった自分と出会うこともあります。

 

自分自身を捉えようと尻尾を犬が追い回すかのような様子と近いものですね。

 

そして、自分が知っている自分が追い求めている自分ではなくて、他の人が見て、その目に映っている自分が追い求めている自分だということはあるのかも知れませんね。

まるで袋のネズミ 自分で自分を追い込んでた
さぁ 旅立ちのときは今 重たく沈んだ碇を上げ
悔やんだって後の祭り もう昨日に手を振ろう
さぁ 旅立ちのときは今 風をよんでデカい帆をはれ!

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『SENSE』より『fanfare』

結果として、旅路に出たとしても、次の場所でまた、「確固たる自分」に囚われて、新しい支配概念に囚われてしまうことがあります。

 

そうして、次第に追い求めているものではなく、旅路の出た時とは変わってきてしまいます。

 

門出は常に「今」あるように日進月歩、変化していかなければいけないのですね。

 

そして、全てを風に任せるというものから、読むものへと昇華しています。

ちょっと待ってと言われたって どっち行くんだと問われたって
「答えはいつも風の中」にあるんでしたっけ!? きっと今日もあなたの瞳で
僕も知らない新しい僕は ぐるぐる旅をしてる いつか誰もが大人になって
ちゃっかりした大人になって 失った宝物を探しに行こう!

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『SENSE』より『fanfare』

「答えはいつも風の中」という支配概念にも疑問を有するように変化しています。

 

そして、「未知」の自分が他人の視点から存在しているというようにもマインドシフトが起こっています。

 

また一歩、過去からの脱却を果たせています。

 

常に旅は続いていく。油断すると、また「大人」になってしまう。

 

そういう警句でもあるわけですよね。

以上が『fanfare』でした。

変わったと思っても、なかなか変わっていなかったりというのはありますよね。

 

常に柔軟な視点で変化を起こし続けるというのは非常に難しいことです。

 

私たちはすぐ過去に囚われてしまいます。

 

あの頃は良かったなぁだとか、懐古主義になってしまいがちです。

 

「失った宝物」というのは「大人」の対概念であると考えると、「童心」などでしょうか。

 

「いつか出会った本当の僕」という対象から、「僕も知らない新しい僕」というように変化したのは少し過去からの脱却が進んだと考えるべきなのか、ただの並列的な視点なのか。

 

もし、前者であると「失った宝物」を追い求めることをやめて初めて、過去から脱却できるのかも知れませんね。

 

皆さんにとっての、「失った宝物」は何ですか?

Mr.Children
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