人生は一つ一つの積み重ねによる循環から出来ている。そんなことを確認させられる歌です。/『風と星のメビウスの輪』

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この『風と星のメビウスの輪』

 

 

系譜としては『ポケットカスタネット』などの系譜だと私は感じています。

 

風がなびく荒野や星々が煌めく宇宙を思わせるイントロとアウトロ。

 

途中に曲のボルテージが上がり、臨場感も一層高まります。

 

ライブなどでは桜井さんはシャウトをしたりして、非常にこの『風と星のメビウスの輪』の世界観に引き込まれていきます。

 

『SUPERMSRKETFANTASY』というアメリカ型の超大型スーパーマーケットのような華やかで目を引くような曲が並ぶ中で、この『風と星のメビウスの輪』は少し異質な存在ではあるように思えます。 

 

視点のスケールが少し大きい印象というか、あくまで「君と僕」の二人のスケールで話しているものの、それを感じさせないスケール感を感じます。

 

 

 

では、早速解釈していきましょう。

 

『風と星のメビウスの輪』 作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai

 

抱かれて 磨かれて

輝くことで また抱かれて

君と僕が

そんなメビウスの輪の上を歩けたなら

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『SUPERMARKETFANTASY』より『風と星のメビウスの輪』

 

「想い」を抱かれることで、人間が磨かれる

 

人間が磨かれることで、その人としての価値が高まり、輝きが増す

 

そんな輝きが増すことで、また深く、強く、「想い」を抱かれる

 

この循環なのですね。

 

それはまるで、表だと思っていたら、いつの間にか裏になり、そして、また、同じところに帰着するメビウスの輪のごとくです。

 

この循環を「君と僕」、一緒に歩んでいきたいという想いなのですね。

 

 

時流の早さ 命の重さ

確かめるように ほら一歩ずつ

疲れたら 青空に心を泳がせて

風の唄でも聴こうか

聴こうよ

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『SUPERMARKETFANTASY』より『風と星のメビウスの輪』

時の流れというものは早いもの、それに伴って命の価値や尊さにも気づかされます。

 

でも、なかなか油断すると忘れてしまうもの。

 

でも、そういったことを忘れないように、忘れないようにと着実に人生を歩んでいく。

 

でも、時には疲れてしまうこともある。

 

そんな時には空を見上げて、風の音を聴いてみる。

 

そんな風にして、心を休める。

 

 

人生観が垣間見れる一節ですね。

 

時流の早さ 命の重さ

確かめるように

人の弱さ 心の脆さ

かばいあうように また一歩ずつ

暗闇に迷うなら

心に光ってる星を頼りに進もうか

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『SUPERMARKETFANTASY』より『風と星のメビウスの輪』

 

そして、時の早さや命の重さを確かめ歩む内に、人の弱さ人の心の脆さにも気づかされます。

 

人は一人では弱くて、脆い。

 

だからこそ、助け合って生きていく必要がある。

 

メビウスの輪には真ん中で切ると大きな輪になるという特徴もあります。

 

そんなことも表しているという仮定を考えると、人の弱さや心の脆さに直面することによって、より大きな輪になっていくということも指しているのかも知れませんね。

 

ちなみに三分の一の幅で切ると、大きな輪と小さな輪が強く絡み合います。

 

こちらの場合でも意味は通りますよね。

 

苦難に直面することによって、人はより人間的に大きくなったり、誰かとの結びつきが強くなったりする。

 

そんなことを表しているのかも知れませんね。

 

辛い状況にあるときに、脆い心の中でも輝く何かを信じて前に進んでいく。

 

その何かは人それぞれ違うのだと思います。

 

 

あなたの「心に光ってる星」は何ですか? 

 

 

愛されて 優しくなれて

その優しさ故に愛されて

君と僕が

そんなメビウスの輪の上を笑いながら

寄り添って歩けたなら

作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲  Kazutoshi Sakurai
『SUPERMARKETFANTASY』より『風と星のメビウスの輪』

愛されることによって、優しくなれる

 

その優しさからまた愛される

 

気になるのは輪の循環がよりシンプルになっていることです。

 

ここに深い意味はないのかも知れませんが、先述の大きな輪や絡み合う輪になったという流れで解釈するならば、もう実はメビウスの輪ではなくて、違うものなのかも知れないけれど、もっとシンプルに成長していけるということなのかも知れません。

 

大海を泳いでいる時に海の大きさがわからないのと同じように、歩いている人には変化はわからないのかも知れません。

 

まして、一歩一歩確かめながらであったりするように必死で生きていたり、二人で笑いあっている時には気がつかないですもんね。

 

以上が『風と星のメビウスの輪』でした。

 

どこまでメビウスの輪を考えるべきかは難しいところですが…

 

風と星の存在感は局所的ですので、まだ意味が含まれているような気もします。

 

風の音を聴いて休んで、心に光る星を信じてまた、歩み出すという循環を指していることもあると思いますが。

 

 

 

ご存知の方や解釈できた方がいればお教えくださると嬉しいです。

 

ささやかな幸せを願うかのような歌でしたね。

 

色んなことはメビウスの輪ように、表裏一体で一見判断がし難いものです。

 

私たちの人生は今は裏にいると思っていても、実際は表であったり、表だと思える場所に繋がっているものなのかも知れませんね。

 

大事なことは「今」を大切に生きること。

 

そんなことをこの『風と星のメビウスの輪』は教えてくれます。

 

  

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