「尖ってんなぁ」と感じた曲です。
その理由はタイアップです。
朝のニューズ番組の代表格?『めざましテレビ』の主題歌を務めていたからです。
メロディだけなら非常にポップで、明るく良い感じで出発できそうな印象ですが、歌詞がね。
挑戦的だなぁと驚きました。
なかなか全ての歌詞はアルバムが出るまでわからなかったので、気持ちよく出発していたのですが…
まぁ、後続の桑田佳祐さんの『EARLY IN THE MORNING』とかいうクレイジーな主題歌があって、それを考えれば可愛いものですけどね。(ちなみに『EARLY IN THE MORNING』は簡単に言うと、朝起きたら遅刻だけど、彼女とやっちゃったって言う歌です。これ朝の情報番組の主題歌にふさわしいのか?)
まぁ、曲自体は桑田さんらしくて好きですけど、よくこれでOK出したな〜と感じますね。
さて、一方のMr.Childrenが誇る『Happy Song』はちょっとシニカルです。
それでは早速みていきましょう♪
『Happy Song』作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲 Kazutoshi Sakurai
少しだけ仕事をほっぽって
もうどっか遠くに行こう
軽井沢 ハワイ いや エベレスト
世界中をひとしきり空想
作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲 Kazutoshi Sakurai
『[(an imitation)blood orange]』より『Happy Song』
いきなり「おい」って感じですが…
まぁ空想なので許してください。
でも、仕事至上主義っていうのは考え直さないといけないですよね。
軽井沢とハワイはいわゆる定番の観光地。
でも、エベレストは世界最高峰の山。
仕事をほったらかして、休暇というのではなく、新たな挑戦を示唆しているのではないかな?と感じます。
それとも、単なる雪の観光地、海の観光地、山の観光地という羅列かも。
Wow… Oh Wow 自分にエールを!
Wow… Oh Wow 悩んでったって始まりゃしねぇぞ
作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲 Kazutoshi Sakurai
『[(an imitation)blood orange]』より『Happy Song』
自分自身にエールを送る。
悩んでいても何も始まらないし、まずは行動!!
目紛しく変わっていく世界に
ちょっと足がすくんでしまいそうな近頃
まるで 前へ倣えの 右へ倣えの
優等生モード
でも I believe
相も変わらずに
いつだってこの胸に流れる
悲しいほどにハイテンションな
Happy Song を歌おうよ
作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲 Kazutoshi Sakurai
『[(an imitation)blood orange]』より『Happy Song』
でも、行動を妨げるような急転直下で変わり続ける社会。
スマートフォンとか様々なものが誕生していては私たちの生活を変えていきます。
そんな中流行りなどに合わせて、右往左往する人たち。
その流行に乗っていれば楽なこともありますもんね。
この「I believe 」は何を信じているのでしょうか。
そのまま取れば、「この胸に流れているHappy Song」のことだと思います。
それは場違いなほどにハイテンションです。
でも「Happy Song」とは何なのか?
心を彩る歌、懐かしき青春時代を喚起するような歌、様々ありますが、明確なものは出て来ません。
それはメロディだけであったり、想いだったりするのかも知れませんね。
通りすがりの人が
憐憫の表情を浮かべるも
両手に掴んだポップコーンを頬張って
明日へ駆けて行こう
作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲 Kazutoshi Sakurai
『[(an imitation)blood orange]』より『Happy Song』
両手に掴んだポップコーンを頬張っていると、少し品がないというか、卑しさを感じてしまいますよね。
でも、恥も外聞を捨てて挑んでいかないといけない場面というのがあります。
「優等生モード」では成し得ないことがあるはずです。
Wow… Oh Wow 君にエールを!
作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲 Kazutoshi Sakurai
Wow… Oh Wow 立ち止まってないで先に進もう
『[(an imitation)blood orange]』より『Happy Song』
やはりここでも前に進んでいかないといけない訳です。
もう のんびりと生きていたいなんて
ちょっと口にしてみたりする近頃
まるで 吠えない犬 羽のない鳥
ちゃんと放送コード
でも I believe
ずっと忘れられずに
今日だってこの胸に流れる
寂しい昨日と手を繋いで
Happy Song を歌おうよ
作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲 Kazutoshi Sakurai
『[(an imitation)blood orange]』より『Happy Song』
「吠えない犬」や「羽根のない鳥」とは何を指すのか?
一つは何らかのディスアビリティを背負っているのか?という印象を受けますが…
「犬 = 吠えるもの」「鳥 = 飛ぶもの」というそれとも個性を失ったものとしての記述なのか。
まるでという語がこれらについていることからもわかるように、比喩的な要素がありますもんね。
「のんびり生きてたいなぁ」といっているのは「吠えない犬」と「羽根のない鳥」と同じ構造。
「ちゃんと放送コード」とは放送コードにかかっているという意味なのか、放送するに値するラインは満たしているというものなのか…
とまぁ解釈を重ねてみたのですが、これは『めざましテレビ』のタイアップ曲。
そこを踏まえると、まことしやかに話題になった解釈も存在します。
吉本批判では「吠えた」訳ですが、なかなか吠えない”狂犬”加藤浩次さんの『スッキリ』、『モーニングバード』で活躍する羽鳥慎一アナを指しているとも。
「ちゃんと放送コード」はNHKの『おはよう日本』を指しているとか…
微妙に真裏でもないですが…
シニカルな言葉遊びじゃありませんか?
「朝から飛ばすなぁ」って感じです。
「のんびり生きてたいなぁ」っていうのも何かを指しているのか?
三宅さんか小倉さんが言ってたのかな?(憶測です)
そして、「寂しい昨日と手を繋いで」というのは素敵ですよね。
どうしても忘れようとか、そういう歌詞が多くなりがちですが、「寂しい昨日」だとしても、しっかりと引き連れて、それさえも味方にして、という姿勢が伺い知れます。
どういう未来が待っていようとも
向こうの景色を僕は見に行かなくちゃ
きっとウンザリしたり凹んだり
新たな敵が道を塞いでても
さぁ!
作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲 Kazutoshi Sakurai
『[(an imitation)blood orange]』より『Happy Song』
この部分の歌詞は個人的に非常に感動的です。
辛いことが待ち受けているであろう今日に対してもしっかりと戦っていこうという気持ちが湧いて来ます。
それはドン・キホーテのような無謀なことでも挑んでいく。
そんな覚悟が感じられて、よく感涙してた記憶があります。
目紛しく変わっていく世界に
ちょっと足がすくんでしまいそうな近頃
まるで 前へ倣えの 右へ倣えの
優等生モード
でも I believe
相も変わらずに
いつだってこの胸に流れる
悲しいほどに能天気な作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲 Kazutoshi Sakurai
Happy Song を歌おうよ
『[(an imitation)blood orange]』より『Happy Song』
寂しい昨日と手を繋いで
Happy Songを歌おうよ
作詞 Kazutoshi Sakurai 作曲 Kazutoshi Sakurai
『[(an imitation)blood orange]』より『Happy Song』
「Happy Song」の超然性というのが素敵ですね。
寂しいものを引き連れていても、この「Happy Song」は変わることはない。
まぁ、実際問題曲が日によって悲しく聞こえたりするものもあるかと思うのですが、この「Happy Song」は底なしに明るい。
人それぞれに合った「Happy Song」を見つけられるようにしたいですね。
以上が『Happy Song』でした。
他の裏番組を煽っているのだとしたら、なかなかですよね。
そんな言葉遊びを恐れず出来るのも、Mr.Childrenなのかも知れませんが。
『跳べ』では生に執着する亡者のごとくみのもんたさんが登場しますもんね。
まぁ、戦わないといけない場面も、現実逃避したくなるような場面もありますが、『Happy Song』を歌いながら頑張っていきましょう♪
コメント